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すごかった花見客!豊臣秀吉も愛した一目千本の吉野桜(産経新聞)

 いや、とにかく春の吉野山はすごかった。人、人、人の花ざかり。実は桜の時期に吉野に行ったのは初めてで、これまでは、花見客のピークが過ぎ山もすでに葉桜になったゴールデンウイークに何度か温泉に行ったことがあるくらいだったの。世界でも「花見」の慣習があるのは日本人くらいだそうだが(花を見て宴会するという話は確かにあまり聞かない)、不況で近場レジャーに繰り出す人が多いことを実感してしまった。

 ■列車の予約は早めが肝心

 まず、近鉄電車の特急の予約が取れない。午前中に大阪を出てお昼ごろに着く列車がすでに一杯なのである(橿原神宮前から吉野まで)。こういうときは、各停でもいいからのんびり行こう、と割り切っていくことをおすすめする。翌日午後に帰る予定で吉野発の列車の予約は10日以上前に予約したけれど、すでに「残りわずか」となっていた。

 ■シロヤマザクラ

 さて、吉野の桜の美しさは新聞、テレビでもご覧のとおり。地元のたゆまぬ努力のおかげでもあろう、一目千本といわれるとおり、上から下から、山全体をながめるときに感動する。

 吉野駅を降りたあたりではソメイヨシノも多いけれど、中千本、上千本と上にあがっていくと、とにかくきれいなのがシロヤマザクラ。小さくて清楚で、なにより赤い若葉と白い花が同時に出ているのが美しい。花だけが先に咲いて、1本の木に花が鈴なりになるソメイヨシノばかりが褒めそやされるけれど、あでやかなピンクのシダレザクラや、華やかな八重桜(白もピンクもきれい)の色っぽさは捨てがたいとおもう。

 すでに吉野の桜も終盤だが、奈良の県花となっている奈良八重桜はこれからが見ごろ。奈良公園などでも見ることができる。

 ■西行という人

 知るほどにおもしろい人物で、ある意味でつかみどころがない。漂泊の歌人の印象が強いけれど、まったくの世捨て人というわけではなく、平清盛と同い年で北面の武士としてともに知己だったことも今回知った。両極端ともいえるその後の人生を考えると、歴史の不思議さを思わずにはいられない。

 ところで、後世に伝説化した人物だけに「伝西行」といわれる書があまりに多いことでも知られるが(ほとんどが後世のもの)、いま、京都で開かれている「冷泉家 王朝の和歌守展」(京都文化博物館)に、かなり信憑(しんぴょう)性の高い「伝西行筆」の資料が展示されている。重要文化財の「曾丹集(そたんしゅう)」(平安時代後期)で、冷泉家の祖、藤原俊成・定家父子が西行と親しかったことから残されていたようだ。巻末に「のりきよがふで」と書かれたメモが張られ、のりきよとは西行の俗名、佐藤義清のこと。ただし、数人の筆跡とみられるため、どの部分が西行なのかは断定できないという。それでも、なかなかお目にかかれない「西行筆」をとっくりと眺められる機会といえそうだ。

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by 72ez98jzkb | 2010-04-20 03:38